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木漏れ日が眩しい。 風も、温かく心地良い。 は自分の大好きな場所へとドラムバッグを持ってきていた。 茂みが多く、それでも日当たりは良好。 そう、学校の裏庭へと。 「休み時間も中々ヒト来ねぇんだけどさ、今なら特に授業中だから尚更来ねぇんだ」 独り言を、大きな声でぼやく。 そして持っていたドラムバッグを、静かに静かに、優しく芝生の上に置いた。 もぞり、と動くバッグ。 それを見て、はクスリと笑った。 「だから、ここなら堂々と話できるだろ?出て来いよ。窮屈だろ、そん中」 「…………ぷはぁっ!」 ジィ…とバッグが開いて顔を出したのは先程の金髪、金目の子供。 息継ぎをするあたり、やはりバッグの中は窮屈だったようだ。 はそれを見て、またクスリと笑いながらその場に座った。 子供は、というとバッグから勢い良く飛び出し、スタッと地面に着地して喜々とした表情でを見つめていた。 「ウヌ!よく分かったな、この中が窮屈だと!」 「そらぁ、分かるだろうよ」 (普通は子供でもドラムバッグに入らねぇ) そう心の中で言った後、は苦笑い。 子供はその心の声に気付くはずもなく、瞳をキラキラと輝かせて満面の笑顔を作っていた。 「我が名はガッシュ・ベル!!お主は?」 「俺は。でいいぜ」 「私のこともガッシュでよいぞ!丁度お主と話がしたいと思っておったところだ!!」 見た目は子供。 言葉はまるで殿様。 それでも何となくしっくりくる。 不思議な感覚には首を傾げながらも笑顔でガッシュと名乗る子供を見つめていた。 「俺もお前と話してみたかったとこだよ。授業も面倒だったしな」 「は授業とやらを受けなくてよいのか?」 「ハハッ!いいのいいの」 子供から心配されるとは。 は今の状況にケラケラと笑った。 ガッシュはそうなのか?と首を傾げるだけでまた笑顔になった。 「で、ガッシュはなんで学校にいるんだ?ここは幼稚園じゃないぜ?」 笑顔で答えを促す。 ガッシュも嬉しそうに口を開いた。 「ウヌ、清麿が学校に行くと言っていたからついてきたのだ!!」 満面の笑顔。 キラキラ輝く髪と瞳。 嬉しそうに笑うガッシュとは逆に、の顔は強張った。 高嶺 清麿。 その名前に。 「?どうしたのだ?」 固まっているを不思議に思ったのだろう。 ガッシュは訝しげに顔を覗き込んでいる。 はハッと意識を取り戻し、首をブンブンと横に振って今一度目の前の子供を見つめた。 「…今、誰って言った?」 「ウヌ?清麿、と言ったのだ」 「…高嶺、か?」 「ウヌ」 間違いない。 ガッシュは「高嶺清麿」についてきた。 この、学校まで。 仄暗い、過去が頭の中をよぎった。 |