二日目のメニューは


また違うもの












「よし、集合!!」


「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」



ランニング後、皆はぐれずに終わったところで先生から呼び出しがかかった。
今日もまた地獄の練習が始まる。
が、皆にとっては楽しいテニスが出来る時間でもある。
全員が笑顔で駆け足で集合する。
それを見て、先生も笑顔で迎え、己の持っていたボードを見て声をあげた。



「今度はまた違う組み合わせで練習してもらうよ!」


「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」



昨日と違うメンバーと組む。
これはダブルスとしての見極めも含む。
勿論、お互いの弱点を補うためのものでもある。
全員が注目する中、メンバーが発表された。



「海堂、不二、!コートA!!桃城、手塚、越前!コートB!!乾、大石、河村!コートC!!」


「「ウス」」


「「「「「「はい!」」」」」」


「それぞれ、しっかり練習しとくれ!」


「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」



メンバーは決まった。
基本体力がないと少しだけ体力がない不二と、体力が素晴らしい海堂。
その逆も然り。
技術面は(は比べたら下手なうちに入るが)上の二人が組まされた。

そして他のメンバーもそれぞれ欠点を補えるものになっている。
さすが先生、というべきだろう。
全員が納得して、それぞれコートに入っていく。



「今日は海堂とと一緒か…。よろしくね」


「…よろしくッス」


「こちらこそ、よろしくお願いします!!不二先輩、海堂先輩!!」



昨日とは違うメンバー。
昨日とは違う補うための欠点。
そして、今日一日、テニスプレイの共同体。



「弱点として、僕とは体力面、海堂は技術面だけど……午前中はどっちに集中しようか」


「俺はどっちでもいいですよ!お二人にお任せします!!」



昨日のように一日ずっと筋力を鍛えるわけにはいかない。
(昨日は河村が技術面をカバー出来なかったからだとも言える)
それぞれが高めあうために、時間配分も考えなくてはいけない。
体力、技術、どちらを午前、午後に持ってくるか。

勿論、はどっちでもいい。
どちらにせよ、テニスなのだから。


ワクワクしているを見て。
口を開いたのは、海堂だった。



「…じゃ、午前中に体力のメニューにしたらどうスか。…午後だとコイツ潰れて掃除出来なくなりそうなんで」


「はぅっ!!(確かに!!)」



ごもっとも、である。
一度昼休みを挟めば体力も回復するのだが、連続となるとはすぐにヘバる可能性がある。
というか、ヘバる、確実に。
どっちでもいい、と言った割にはそれしか選択肢がないように思える。
ガーン、という効果音を出しそうな表情のに対し、不二はふんわりと微笑んだ。



「クスッ…僕はそれで構わないよ。…はどう?」


「も、勿論オッケーです…っ(悔しいけどそれしかない…くっそー!)」



昨日はそれで掃除が出来なかったため、負い目もある。
悔しいがそれしか選択肢がない。
笑顔で応えるも、単純なため、そのまま悔しさが滲み出る顔になってしまった。
それも二人とも承知の上。

呆れる海堂と、苦笑する不二。
が、そんなことをしている暇はない。



「…じゃ、海堂のメニューをこなしていこうか」


「…ハイッ!!」


「ウス」



時間は待ってくれない。
すぐに動きださなければ、すぐに午後になってしまう。

すぐに開き直ったの返事が響く。
そして体力増強のために、海堂が普段こなしているものを行うことになった。


粘り強さは元々お彼の体力、そして普段の筋トレ、体力トレーニングの賜だ。
見習うモノは多い。
そして練習メニューも、半端なかった。



「…これがいつもの練習メニュースけど」



不二に渡されたのは、海堂が今メモした己の練習量。
小さなメモ帳にビッシリとした文字の羅列。



「どれどれ……へぇ、凄いね。さすが海堂」


「ど、どんな感じですか!?」



ちなみに、の身長では不二の持つメモが見れない。
それに、読めない。
ピョンピョンと跳ねてもちらりとしか見えない。
不二はそれを見て、ようやくメモを持つ手をに見えるように下げた。



「ハイ」


「あ、ありがとうございま………どぅええええええ!!?」



絶叫するほどのメニュー量。
それを毎日こなしているのも凄いが、そのメニュー内容も凄い。
ランニングの距離、筋肉トレーニングの内容、時間。
は顔を真っ青にしつつ、また、それをこなす海堂を尊敬しつつ。



「…じゃ、頑張ってこのメニュー、午前中に終わらせようか」


「ウス」


「ほ、ほぁい……」



地獄の猛特訓に足を踏み入れることになる。
運が良いのか悪いのか、天気は快晴、暖かい。
それは勿論体力を奪うものにもなってしまう。

そして。
悲鳴が響き渡ることになったのは間違いなし。



「ゼハァ、ゼハァ………ら、ランニングだけで死にそうですぅ〜……」


「ハァ、ハァ…確かに…ハァ、これはきついね……」


「まだまだッスよ…この後すぐに筋トレしますんで…」


「はうぅぅぅぅ…っ」


「…クスッ、午前に体力メニュー持ってきて、正解だったね


「はいぃぃぃ」


「オラ!チンタラしてんじゃねー!!」


「はいぃぃぃぃぃ!!」






そして昼御飯時。
倒れながら食事にどうにか手を伸ばすがいたという。













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